2010年6月13日(日)
[開催終了]
第17回 意識の状態と世界の認識
講師:蛭川立
人間の意識は、通常の「覚醒」状態以外にも、さまざまな状態をとりえます。たとえば、睡眠中の夢見状態です。近代科学の世界観では、夢は一種の幻覚であるとされます。一方、古今東西の哲学的伝統の中には、人間が通常「覚醒」していると感じている状態もまた一種の夢であり、瞑想などによって得られる意識状態こそがほんとうの「覚醒」状態だという考えがつねに存在してきました。逆に、近代の精神医学は、そのような「変性意識状態」を一種の幻覚・妄想状態だとみなす傾向があります。しかし、この「現実」社会を成り立たせている国家や貨幣という概念も、必要があって作られたものだとはいえ、大げさにいえば一種の幻覚だということもできます。ジョン・レノンは「想像してごらん、国境なんてないんだと・・・きみは僕のことを夢想家だと言うかもしれない・・・でも、きみにもいつか僕たちの仲間になってほしい。そうすれば、世界はひとつになる」と歌いました。しかし、これは逆で、たとえば国境という象徴的構造に物理的実体があると認識するほうが、むしろ一種の夢であり幻覚であると考えてみることで、異なる角度から世界を見ることができるようになるのではないでしょうか。
蛭川立 Profile
"明治大学情報コミュニケーション学部准教授。明治大学意識情報学研究所所長。
幼少時より天文学を志すが、長じては京都大学で生物学を、東京大学で人類学を学
ぶ。その後、沖縄、東南アジア、南アジア、中南米でシャーマニズム、瞑想などの体
験的なフィールドワークを行う。現在、内宇宙を記述する神話の知と外宇宙を記述す
る科学の知を統合可能な世界観を模索中。著書に『彼岸の時間-意識の人類学-』など。"
[講座プログラム開催概要]
| 講座名 | 第17回 意識の状態と世界の認識 |
| 講師 | 蛭川立 |
| 受付開始時間 | 17:30 |
| 講演時間 | 17:45~20:45 |
| 参加費 | 会員2,000円(年会費10,000円)、非会員3,800円 ※2010年6月講座より新料金体系に変更致しました。 |
| 申込方法 | この講座は終了いたしました。 |
| 主催 | 世界連邦21世紀フォーラム |
| 講演会場 | 東京体育館 第1会議室 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-17-1 >> 会場MAP
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